患者さんへ

多発脳転移に対する単一アイソセンタ計画ソフトウェアを用いた治療計画の評価

<研究の内容、方法、使用するデータ>

　この研究は、奈良県立医科大学医の倫理審査委員会承認後～2020年3月31日までに奈良県立医科大学附属病院で、放射線治療を受けられた患者さんを対象としています。
　現在の放射線治療では高精度治療を行うために、Cone‐Beam CT（CBCT）などを用いた位置照合が必要不可欠となっています。CBCTを用いることによって、骨を目安とした照合だけでなく軟部組織を目安としての位置照合が可能となります。しかし、その撮影条件による影響についての報告は少ないです。この研究の目的は、CBCTの撮影条件を最適化することによる画質および位置照合精度への影響の評価です。治療中に位置照合のために撮影された患者さんのCBCT画像データを使用して、画質改善が可能か評価します。ただし、この研究は、実際に既に行なわれている診療内容について調べるものであり、個々の患者さんの治療や検査等に影響を与えることは一切なく、研究の為に治療や検査等を行うこともありません。

<個人情報の保護>

　検査、治療はいずれも当院の日常診療で行われている項目であり、この調査のための新たな検査・治療などはありませんが、必要に応じて、放射線治療計画の画像や治療効果判定に用いた画像のデータなどを個人名がわからないようにして(匿名化)検証します。患者個人情報を含むファイルは暗号化した上で厳重に管理し、集められたデータから患者が特定できないよう配慮します。氏名が外部に漏れることは絶対にないよう十分注意して行われ、プライバシーの保護について細心の注意が払われます。

　データの使用にあたっては、患者さんおよびご家族に不利益などが一切生じないよう、以下のことを厳守いたします。

• 医学研究以外には使用しない。
• 患者さんおよびご家族の氏名は公表しない。個人情報は厳密に守秘する。
• 研究結果は学会、研究会、学術論文以外では発表しない。

 
　この研究は、奈良県立医科大学の医の倫理審査委員会承認を受け、学長の許可を得ています。

<研究への不同意の場合等の連絡先>

　ご自分のデータをこの研究に使用して欲しくないとお考えの患者さんあるいはそのご家族は、以下の連絡先までご連絡をお願い申し上げます。また、本研究協力を拒否されても何ら不利益は生じません。

研究責任者:奈良県立医科大学附属病院中央放射線部 技師 村上淳基　(技師長 吉峰正)
住所:〒634-8522 奈良県橿原市四条町 840
電話:0744-22-3051(代表)　1020