病院長あいさつ

奈良県立医科大学附属病院 病院長の吉川 公彦(きちかわ きみひこ)です。
日頃より、当院の運営に対し多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
当院は、奈良県内で唯一の「特定機能病院」として、992床の病床と約2,700名の職員を擁し、1日平均約2,400名の外来患者さんをお迎えしています。高度で専門的な医療を提供するとともに、地域医療を支える中核的な医療機関として、その役割を担ってまいりました。
当院では、次の4つを重要な役割として位置づけ、日々の診療に取り組んでいます。
- 特定機能病院として、重症患者さんに対応する高度な救急医療や先進的な医療を提供すること
- 地域基幹病院として、地域の医療機関と連携しながら医療を支えること
- 地域医療の「最後の砦」として、他の医療機関では対応が難しい患者さんを受け入れる最終ディフェンスラインの役割を担うこと
- 医育機関として、未来の医療を担う優れた医療人を育成すること
当院は、高度救命救急センター、第一種・第二種感染症指定医療機関、都道府県がん診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センターなど、数多くの重要な指定を受け、奈良県の医療を支える「最後の砦」として、診療・教育・研究の各分野において体制を一層強化しています。
特に、高精度放射線治療、画像を用いた低侵襲治療(IVR)やロボット手術、がんゲノム医療といった先進医療を積極的に推進し、脳卒中、心血管疾患、精神疾患、感染症をはじめとする幅広い疾患に対し、高度な医療の開発と提供に努めています。さらに、基幹災害拠点病院として、災害時や緊急時にも対応できる万全の医療提供体制を整えています。
最近の取り組みとしては、令和6年4月に「高度生殖医療センター」を開設しました。さらに、令和7年9月には睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠関連疾患の診断と治療を行う「睡眠医療・呼吸管理センター」、令和8年1月には耳介形成術を専門とする「小耳症 かたちと聞こえのセンター」を開設し、時代のニーズに即した医療を積極的に提供してまいります。
今日の社会においては、医療機関同士の緊密な連携と機能分化が不可欠であり、当院では、「断らない拠点病院」として、紹介患者さんを積極的にお受けする一方で、急性期治療後は地域の医療機関へご紹介する「逆紹介」を進めることで、地域全体で患者さんを支える「地域完結型医療」の実現に力を注いでいます。
私たちの基本理念は、「患者さんに寄り添う医療」です。病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者さんの意思を最大限に尊重した最適な医療を提供できるよう、職員一同、日々研鑽を重ねています。
もし、医療に関して不安や疑問、ご意見などがございましたら、当院の医療相談課やがん相談支援センターなどへ遠慮なくご相談ください。
これからも奈良県立医科大学附属病院が、県民の皆様から深く信頼される医療機関として進化し続けられるよう、職員一同、全力で取り組んでまいります。今後とも温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
奈良県立医科大学附属病院
病院長 吉川 公彦









