ご挨拶
画像診断の進歩と普及は目覚ましく、当院においても年間CT約45,000件、MRI11,000件以上の高精度な画像診断が行われ、診断専門医の読影により日常診療や臨床研究、病院経営に多大なる貢献をしています。今後もますます新たな機器導入により画像診断の件数はさらなる増加が見込まれます。さらに高度な専門知識を要する症例の増加や、夜間・緊急検査への読影要求など、放射線診療に関する診療科からの要望はますます高度化しています。
総合画像診断センターでは、CTやMRI、RI(核医学検査)をはじめ、超音波検査や消化管造影検査などの各診断モダリティを網羅しており、専門的知識を有する専門医によって横断的な診断を行っております。画像診断を通じて地域の皆様の健康に貢献してできるよう貢献して参ります。
部門紹介
CTとMRIは近年の断層画像診断の主軸を担う検査であり、各臨床科から依頼を受ける形で総合画像診断センターが担当しています。
当院では9台のCT、4台のMRI(3テスラ3台、1.5テスラ1台)が稼働しています。一般のCT検査は主に3台のMDCTを用いて一日に約150件、MRIは60件前後を撮像しています。前述の通り、放射線科医が責任を持って造影剤使用の判断や撮像プロトコル決定に携わり、病院の中央部門として重要な責務を果たしています。
核医学部門では、RI室およびPET/CT室で様々な検査を行い、診療にあたっています。CT/MRや核医学検査終了後には、放射線科医師が総合画像診断センターにて読影レポートを作成し、臨床現場に寄与しています。
超音波検査部門では心エコーを除くあらゆる領域の超音波検査を担当しています。頚部、腹部、乳腺、皮膚、頸動脈、下肢動脈・静脈、胸部など多岐にわたります。計6台の最新鋭機器を用いて検査しています。これらの機種では弾性を評価するエラストグラフィ(シアウェーブ、ストレイン)が可能です。年間約14,000例の造影やエラストグラフィを含めた超音波検査を実施しています。造影検査では肝臓や乳腺領域だけでなく、腎機能低下のため造影CTやMRIが不可能な症例に対して腹部腫瘤の評価も可能であり、他院よりご紹介いただけます。
当科の消化管X線造影検査では平面検出器(Flat Panel Detector)によるデジタルシステムを用いて嚥下機能評価も含め咽頭・食道から大腸・肛門管まで全消化管の検査を担当しています。
業務内容
総合画像診断センターでは、CT・MR・核医学だけでなく、超音波検査・消化管造影を放射線科/画像診断センターが担当しています。超音波検査は年間約14,000例、消化管造影は院外読影も含め10,000例を、それぞれ学会認定専門医・指導医が検査を行っております。こうした幅広い診断モダリティーを網羅している診断部門は全国的にも希少で、モダリティー横断的な画像診断を通じて地域の皆様の健康に貢献してできるよう貢献して参ります。