診療科からのお知らせ
診療科紹介
奈良県立医科大学附属病院精神科では、小児期から老年期までのあらゆる精神疾患を対象に、外来診療および入院診療を行っています。患者さんの症状や病歴などからDSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル 第5版)とICD-10(国際疾病分類 第10版)に基づいて精神疾患を診断し、治療はガイドライン等に沿った標準的な薬物療法と精神療法を基本としています。精神疾患の診断の前に、血液検査や頭部MRI検査、必要に応じてその他の脳画像検査や脳波検査等を行い、精神症状の背景にある身体疾患の見逃しを可能な限り防ぎます。併設の認知症疾患医療センターでは、高度な鑑別を必要とする認知症診断と治療を行っております。
当科独自のホームページがございます。下記のリンクからご参照下さい。
https://www.naramed-u.ac.jp/~psy/
診療内容
外来診療
初診の方は受付順にお昼頃までに予診を行った後、血液検査と心電図検査を受けていただき、本診察はお昼過ぎ~夕方に行う流れとなります。受診当日は予定に余裕を持ってお越しください。詳細は精神科外来までお問い合わせください。
木曜日は「子どものこころ」の専門外来を行っており、大変混み合いますため、初診の方は全て予約制とさせていただいております。
ご予約方法につきましては、下記URLの当院地域連携室ホームページをご覧ください。
https://hospital.naramed-u.ac.jp/outpatient/visit.html
紹介状のない方や成人の方は精神科外来までお問い合わせください。
尚、2023年10月1日より、月・火・金曜日の初診についても全て予約制となります。
ご予約方法につきましては、下記URLの当院地域連携室ホームページをご覧ください。
入院診療
主治医が必要と判断した場合には入院治療を行います。外来主治医が入院予約を行い、予約の順番に入院をご案内します。当院は奈良県内の精神医療の基幹病院であることや病床数が限られていることで、予約から入院までにお待たせしてご迷惑をおかけすることがあり、またより多くの患者さんに速やかな診療を行えるよう入院期間は原則として3か月以内を目安としています。他病院からの緊急の入院紹介は当科相談室のケースワーカー、病棟医長が窓口となり、外来受診を経て入院となります。緊急入院が必要で当院の空床の目途が立たない場合は、他病院での入院調整を行います。
精神科病棟はD棟の2階・3階にあり、各階ともに男女混合病棟で閉鎖病棟・開放病棟に分かれています。一般病棟への入院とは異なり、精神科病棟での入院は精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)に基づきます。開放病棟に入院中の患者さんは日中に院内のコンビニや院内の屋外などへ行くことができます。閉鎖病棟は病棟の入口が施錠されているため、病棟の外へ出ることはできませんが、病棟内のフロアやデイルームへは自由に移動することができます。
主な対象疾患
- うつ病
- 双極性障害(躁うつ病)
- 統合失調症
- 不安障害(全般性不安障害、社交不安障害、パニック障害など)
- 強迫性障害
- 睡眠障害
- 発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)
- 解離性障害、身体症状症
- 摂食障害(神経性無食欲症、神経性大食症など)
- 物質使用障害(アルコール、薬物、ギャンブルなどに対する依存症など)
- 認知機能障害(物忘れ、認知症、せん妄)
受診の目安となる主な症状
- 夜寝られなくなった
- 気分が落ち込む、やる気が出ない、楽しいことがない
- 食欲がない、何を食べてもおいしく感じない
- 忘れっぽくなった、何かに集中できなくなった
- 不安で落ち着かないことがある
- 急に強い不安に襲われたり、突然動悸がしたり息ができなくなる
- 何度も同じ行動や確認行為を繰り返してしまう
- 気分の波、喜怒哀楽が激しくなった
- 他の人には聞こえないもの見えないものを感じる気がする
- 誰かに見られている、誰かに悪さをされる感じがする
- 頭の中がゴチャゴチャする、自分の考えなのか分からなくなることがある
-
准教授
牧之段 学まきのだん まなぶ
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本成人期発達障害臨床医学会
- 日本精神保健・予防学会
- 日本生物学的精神医学会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神保健判定医
- 精神科専門医・指導医
コメント 患者さんひとりひとりの困り事に対応した治療を心掛けています。
-
講師
山内 崇平やまうち たかひら
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本老年精神医学会
- 日本生物学的精神医学会
- 日本神経科学学会
- 日本神経化学会
- Society for Neuroscienceほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント わかりやすい精神医療を心掛けています。
-
講師、医局長
鳥塚 通弘とりつか みちひろ
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本精神科救急学会
- 日本生物学的精神医学会
- 日本神経科学学会
- 日本神経化学会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント 患者さんのより良い生活につながる治療を心がけています。
-
学内講師、外来医長
浦谷 光裕うらたに みつひろ
専攻分野 - 児童青年精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本児童青年精神医学会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
- 子どものこころ専門医・指導医
- 児童青年精神医学会認定医
コメント 精神科の浦谷と申します。児童青年精神医学を専門としていますが、精神科全般の診察を行っています。
-
学内講師
山室 和彦やまむろ かずひこ
専攻分野 - 児童青年精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本児童青年精神医学会
- 日本総合病院精神医学会
- 日本薬物脳波学会
- 日本臨床精神神経薬理学会
- 日本神経科学学会
- 日本神経化学会
- 日本生理学会
- Society for Neuroscience
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
- 子どものこころ専門医・指導医
- 一般病院連携精神医学専門医・指導医
- 精神科リエゾン専門医、公認心理士
コメント 患者さんやその家族さんの気持ちに寄り添う診療を心掛けています。
-
助教
井川 大輔いかわ だいすけ
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本生物学的精神医学会
- 日本神経科学学会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント チリが積もれば山となる
-
助教、病棟医長
盛本 翼もりもと つばさ
専攻分野 - 精神科リハビリテーション
- 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本精神保健・予防学会
- 日本精神科救急学会
- 心理教育・家族教室ネットワーク
- SST普及協会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント 精神科リハビリテーションを専門としています。よろしくお願いします。
-
助教
岡村 和哉おかむら かずや
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本自殺予防学会
- 日本生物学的精神医学会
- Society for Neuroscience
主な資格・認定 - 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント 心の悩みに寄り添える診療を心掛けていきたいと思います。
-
助教
原田 泉美はらだ いずみ
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会 ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント 奈良県の精神科医療の一助となれるよう、真摯に診療に当たりたいと思います。
-
助教
小森 崇史こもり たかし
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本自殺予防学会
- 日本精神科救急学会
- 日本生物学的精神医学会
- 日本神経化学会ほか
主な資格・認定 - 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
- 産業医
コメント 些細なことでもお気軽にご相談ください。
-
助教
高田 涼平たかだ りょうへい
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本老年精神医学会
- 日本生物学的精神医学会ほか
主な資格・認定 - 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント ご縁のあった患者さん一人一人に寄り添えるような診療を心掛けています。
-
助教
吉川 裕晶よしかわ ひろあき
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会ほか
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント ご縁のあった患者さん一人一人に寄り添えるような診療を心掛けています。
-
助教
大塚 紀朗おおつか のりお
専攻分野 - 総合病院精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会ほか
主な資格・認定 - 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
コメント メンタルヘルスの維持において、自傷的な心の働きを中断させることの重要性を日々実感しています。
-
助教
水井 亮みずい りょう
専攻分野 - 児童青年精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本児童青年精神医学会
- 日本小児精神神経学会
- 日本てんかん学会
主な資格・認定 - 精神保健指定医
- 精神科専門医
コメント ひとりひとりの自分らしさのお手伝いができれば幸いです。
- 児童青年精神医学
-
教授(医学部看護学科 人間発達学)
太田 豊作おおた とよさく
専攻分野 - 児童青年精神医学
所属学会 - 日本精神神経学会
- 日本児童青年精神医学会
- 日本小児精神神経学会
- 日本薬物脳波学会
- 日本精神保健・予防学会
- 日本ADHD学会
主な資格・認定 - 博士(医学)
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
- 日本児童青年精神医学会認定医
- 子どものこころ専門医・指導医
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1診 | 山内 | 鳥塚 | 太田(子どものこころ) | 浦谷(子どものこころ) | 牧之段 | |
2診 | 盛本 | 山口 | 山室(子どものこころ) | 井川 | ||
3診 | 午前 | 大塚 | 高田 | 当番医 (予約患者及び緊急患者のみ) |
水井 | 松岡 |
午後 | ― | |||||
4診 | 法山 | 本多ま | ― | 神川 | 岡村 | |
5診 | 今井 | 池原 | ― | 土居 | 小森 | |
6診 | 西 | 金田 | ― | ★衛藤 | 吉川 | |
7診 | 奥村 | 南 | ― | ★赤木 | 竹田 | |
8診 | 山尾 | 宮川 | ― | 吉原 | 安田 |
※★は女性医師です。
直近の休診・代診情報
-
休診
-
休診
-
休診
-
- 初診時の流れは?
- 初診の方は月、火、金曜日の午前11時までに受付してください。まず予診を行い、血液検査と心電図検査を受けていただいた後に、本診察を行う流れとなります。本診察はお昼過ぎ~夕方になることが多いため、当日は予定に余裕をもって受診してください。
-
- 初診時に用意するものは?
- 他院からの紹介状や検査結果、お薬手帳があればお持ちください。可能であれば、出生時やその後の発達の状況や、症状の経過をご存じのご家族さん等と一緒に受診してください。未成年・学生の方は母子手帳・通知表もお持ちください。
-
- お薬は処方してもらえますか?
- 診察や検査の結果、主治医が薬物療法を必要と判断した場合に処方します。院内処方(お薬をお渡し)と院外処方(処方箋発行)を選ぶことができます。
-
- 心理検査は受けられますか?
- 主治医が診断や治療に心理検査を必要と判断した場合に行います。大変込み合っているため、検査は数か月先の予約となることが多いです。
-
- カウンセリングは受けられますか?
- 当院では心理カウンセリングは行っておりません(通常の診察時間内で精神療法は行います)。
-
- どうして血液検査や心電図検査を行うのですか?
- 精神症状や認知機能低下の原因に身体疾患(例えば、甲状腺機能異常、ビタミン欠乏、電解質異常など)の場合があるため血液検査を行います。また薬物療法を行う場合、薬剤選択に肝機能や腎機能の把握が必要です。また、お薬によっては稀に不整脈が出るため、投薬前に心電図検査を行う必要があります。
-
- どうして頭部MRI検査を行うのですか?
- 精神症状の原因が精神的な問題ではなく実は頭の中の病気(例えば、脳炎、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、てんかんなど)の場合があり、これらは診断が遅れた場合の不利益が大きいため、つい最近同様の検査を受けられた方を除き原則全員に頭部画像検査を受けていただいています。また認知症のタイプの診断には頭部画像検査が必須です。当院では精神科専用のMRI装置が設置されているため、特に緊急性が高ければ当日中に、それ以外でも近日中に頭部MRI検査を行うことができます。ペースメーカー埋め込みや体内金属等のためにMRI検査を受けられない方には、頭部CT検査をご案内しています。
-
- 入院はできますか?
- 主治医が必要と判断した場合には入院治療を行います。外来主治医が入院予約を行い、予約の順番に入院をご案内します。緊急入院が必要で当院の空床の目途が立たない場合は、他院での入院調整を行います。