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核医学検査(RI)

アイソトープ検査とは

 アイソトープ検査とは、RI (Radio Isotope:放射性同位元素)を血管内に投与したり、口から内服することで体内に投与し、専用のカメラ(ガンマカメラ)で撮影する検査です。
 体内に取り込まれたRIは、病変部があれば強く取り込まれたり、血管が狭窄していると逆に取り込まれなかったりします。これをガンマカメラで撮影すると、病変の有無や血管の狭窄部位などを診断することができます。
 アイソトープ検査では、CTやMRIのように解剖学的・形態的な画像とは異なり、生理学的な機能情報を得ることができます。検査によっては定量(数値)的な判定も可能ですので、病気の診断、治療の効果判定など多くの領域で利用されています。

 

検査装置

 奈良県立医科大学附属病院には、3台のガンマカメラがあります。内1台はCT装置が付属し、CTも同時に撮影できるSPECT/CT装置です。
 検査の内容や種類によって、3台の装置を使い分けて検査を行います。
(SPECT : Single Photon Emission Computed Tomography )

 

ガンマカメラ

SIEMENS社製 Symbia EvoExel

Canon社製 Symbia E

 

SPECT/CT装置

 アイソトープ検査で得られるSPECT画像はCTやMRIの画像と比較して、形態情報が得られにくい欠点があります。
 SPECT/CT装置を用いると、SPECT画像とCT画像を同体位で撮影することができ、同時に両画像が得られます。
 その2つの画像を重ね合わせたFusion画像を作成することで、従来のアイソトープ検査と比べて診断精度が高く、定量性の優れた画像を撮影することができます。

GE社製 Discovery NM670

 

 

検査方法

骨シンチグラフィ

 投与した薬剤が、骨の代謝や反応が盛んなところに集まる性質を利用して、骨の腫瘍や、転移、炎症、骨折の有無などを調べます。
前立腺がんなどの骨に転移しやすいがんの診断に有用な検査です。

正常例

疾患例:骨に異常集積が見られる

 

脳血流シンチグラフィ

 脳内の血流分布を断層画像としてみる検査です。脳の血管障害や、認知症の診断など、目的によって薬剤が決まります。
 脳血管障害では、動脈採血することによって、脳血流量を定量化し、脳血流の状態をより詳しく診断することができます。脳の血管を拡張させる薬剤を使用して予備能(安静時と比べて脳血流が増加可能な量)を調べることもできます。
 認知症の診断では、解析ソフトを使用することにより、正常の血流と比べてどの程度低下しているか判断し、認知症の早期診断に利用されています。

正常例 疾患例 矢印の部分で血流が低下している

 

心筋シンチグラフィ

 心臓の筋肉を栄養している血管の血流分布を断層画像として見る検査です。
 静脈注射された放射性医薬品は血流量に比例して心筋に集まり、心筋虚血の範囲が画像化できます。
 安静の状態と、運動または薬剤を使用して心臓に負荷のかかった状態で検査を行うことで心筋虚血のより詳細な診断ができ、今後の治療の方針を判断することができます。

正常例

疾患例(矢印の部分で血流が低下している)