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PET

PET検査とは

 PET検査はPositron Emission Tomographyの略称で、CTやMRIと異なり、体の形ではなく体の働きを観察できる、核医学検査の一種です。
当院ではCTと合体したPET-CT装置を用いることで、体の形の診断(形態診断)と体の働き(機能診断)を同時に行うことが可能です。
PET検査では脳や心臓など様々な機能診断が可能で、当院では主にFDG(18F-fluorodeoxy glucose)という薬剤を用いた、がんの診断を行っています。

 

PET-CT装置

 当院では、GEヘルスケア社製Discovery IQという装置を用いています。PET装置とCT装置が一体となったPET-CT装置で、高感度検出器を体軸方向に最大26cm配列していることや、Q.Clearと呼ばれる画像再構成機能を用いることにより、高感度、高画質、安定した定量精度を実現した装置です。
 分解能補正やCTによる吸収補正、呼吸同期など様々な技術を用いて、より正確できれいな画像を短時間で取得することが可能です。

GE Healthcare社製 Discovery IQ

FDGとは

 FDGは糖の一種であるブドウ糖とよく似た性質を持つため、放射線を出すように加工したFDGが、体内のどこにどれくらい集まったかを、体の外からPET装置を用いて観察することで、ブドウ糖がよく集まる、脳、心臓、がん細胞の機能を知ることができます。
 ただし、すべてのがん細胞にブドウ糖が集まるわけではないので、PET検査のみでがん診断を行うことは難しいです。
 さらに、FDGはごく少量を使用して検査を行うため、検査時に他の糖分があると検査がうまくいきません。
 ですので、検査前には4時間(心臓の検査等では18時間)の絶飲食(糖を含まない水やお茶は摂取可能)が必要となりますのでご注意下さい。
FDGを用いたPET画像(正常例)

PET検査の種類

腫瘍PET

早期胃がんを除く全ての悪性腫瘍を対象としていますが、当院では主に頭頚部がん、肺がん、子宮がん、悪性リンパ腫、などの診断を行っています。
全身を約30分で検査可能なので、他の検査では見つけにくい病変や、転移の有無の診断が可能です。

肺がんの例 肝臓がんの例

脳PET

当院ではてんかんや脳腫瘍に対し、PET-CT検査を行っています。
3次元データを2次元に切り直すことで、病変部位の正確な特定が可能になります。

右前脳部で集積の低下がみられる

 

循環器PET

心サルコイドーシス、大型血管炎(高安動脈炎または巨細胞性動脈炎)に対し、PET-CT検査を行っています。

陽性像 陰性像(18時間絶食)
サルコイドーシス陽性像では心筋に限局性の集積が見られる